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”ジェネラリストとは何か”を真剣に考えてみた。器用貧乏との違いは?

仕事のスキル

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すてっぷらくだ
すてっぷらくだ

こんにちは!すてっぷらくだ(https://twitter.com/home)です。

今回は、”ジェネラリスト”について考察していきたいと思います。

現在、筆者のすてっぷらくだですが、某総合商社に勤めており、中小企業診断士を受験中という身であります。

ふと振り返ってみたのですが、これらの職業・資格は、複数のジャンルにおいてもフレキシブルに対応し、専門家とも対応に会話することができ、または助言をする、いわゆる”ジェネラリスト(ゼネラリスト)”のジャンルに当てはまるかと思います。

対して、その対比語は”スペシャリスト”ですね。

こちらは、少数のジャンルに特化し、経験・知見・知恵をもつ人のことを指します。

どちらが良いか悪いかという雑多な議論をこのブログでするつもりはないですが、「選択と集中」や「器用貧乏」という言葉があるように、また、Youtubeなどで、何かに特化した人が、動画を上げてバズるコトを考えると、今の時代、スペシャリストの方が良いと考える人も少なくないでしょう。

 では、ジェネラリストは、今後相対的価値は低下してくるのでしょうか?

 ジェネラリストとして、今後世に役立っていくことは難しくなってくるのでしょうか?

筆者の すてっぷらくだの答えとしては「NO!」と考えています。

今回は、真のジェネラリストとはどのような人か?、真のジェネラリストになるためにはどのような訓練が必要なのか?というテーマでブログを書いていきたいと思います。

なお参考図書として、田坂広志さんの『知性を磨く「スーパージェネラリスト」の時代』を読ませていただきました。

本サイトは本書の影響も多分にありますので、もし興味が湧いたら本書も手に取ってみてください。

まずは、先に結論を書きたいと思います、結論は、以下の通りです。

ジェネラリストとは?
  • 答えのない多方面の問いに対して、その問いを、問い続ける能力が高い人
  • 「思考に深みがある」「水平統合思考」「垂直統合思考」を持つ人
  • 反省力に磨きがかかった人

それでは、この結論に対する詳細を以下で述べていきたいと思います。

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ジェネラリスト(ゼネラリスト)とは?

ジェネラリストの定義を調べてみた

まずは、一般的なジェネラリストの定義を見ていきます。

広辞苑では、ジェネラリスト(ゼネラリスト)のことを、「多方面にわたる知識・技術をなどを持つ人」と書いています。

その他の意味がないかとネットを漁ってみましたが、だいたいこの意味で間違いないようです。

では、この「知識」ですが、昨今の世の中では、どの程度価値があるものなのでしょうか?

インターネットが発達した現在では、分からないことがあれば、大概の情報はすぐ調べることができます。

またAIの発達によって、この調査の労力も圧倒的に下がりましたし、今まで人間が対応していたものの一部は既に機械にとって代わられています。

そしてAIはまだまだ発展途上なので、今後このトレンドは続いていくでしょう。

そうなると、一つ一つのジャンルにおいて特化した人と比べ、相対的に価値の低い器用貧乏な人は、どんどん活躍できる場が狭くなってくるかもしれません。

器用貧乏とジェネラリストの違いは?

じゃあやっぱりジェネラリストをこれから目指すべきではないっていうこと?

筆者の すてっぷらくだとしては、「そんなことはない」と思っています。

ただ、上手くこの器用貧乏とジェネラリストの違いを今まで明確にできていなかったのですが、上記で説明した書籍に参考になる情報がありました。

本書では、知識と知性の違いという形で定義していたので、それを紹介します。

知識:答えのある問いに対して、早く正しい答えを見出す能力。言葉で表せるもの。

知性:答えのない問いに対して、その問いを、問い続ける能力。言葉で表せないもの。

この本を読んだとき、「これだ!」と思いました。

この「知識」に当てはまる能力というのは、ネットやAIに代替されるもので、僕らが目指しているジェネラリストというのは、これとは違います。

僕らが目指しているジェネラリストというのは、「知性」という能力が高い人で、このような人たちは、今後も活躍していくんだろうなと感じています。

つまるところ、器用貧乏とジェネラリストは以下のように区別することができます。

器用貧乏=多方面の知識がある人:答えのある多方面の問いに対して、早く正しい答えを見出す能力が高い人。

ジェネラリスト=多方面の知性がある人:答えのない多方面の問いに対して、その問いを、問い続ける能力が高い人

なるほど、こう考えていけば、ジェネラリストの価値というものは今後も高くあり続けそうですし、機械に取って代わられる存在ではなさそうです。

真のジェネラリストになるために

ではここからは、器用貧乏ではなく、真のジェネラリストになるためにはどうすればいいのかを考えていきたいと思います。

思考に深みを持とう

単に知識だけある人、器用貧乏の人にはどのような傾向があるのでしょうか?

どちらにおいても多数のジャンルに対して、ある一定のレベルは精通してそうですよね。

ただ、最も大きな違いとしては、答えのない問題に直面した時に現れるのではないかと思います。

器用貧乏な人において、答えのない問題に直面した時、

「割り切りと言う行為に走りがち

という傾向があるのではないかと思います。

例えば、AさんとBさんどちらかを自部署に採用しなければならない時、、、

AさんとBさん、どちらも甲乙つけがたいし、、、Aさんでいっか!

例えば、大きなプロジェクトを進行させるためのパートナー選びで、C社とD社、どちらかを選ぶ時、、、

C社もD社もどちらも悪い会社じゃないし、、、C社でいっか!

このように、答えのない問題に直面した時、深く考え抜かずに割り切った答えを出してしまうのではないかと思います。

そのような答えは、表面上の体裁は整っていても、本質まで考え抜いていないため、長期的な成功をおさめにくいです。

また、このような行動を積み重ねた結果、割り切る人とそうでない人とで、言葉の重みに差が出てくるのではないかと思います。

つまり、器用貧乏な人は、あくまで複数のジャンルにおいて知識を知っているだけで、それに対して深い判断をしたことがなく、経験が浅い。

対して、ジェネラリストは、複数のジャンルにおいて知識を得て、それに対して深い考察を踏まえた判断をいくつも経験し、それが血肉となっている。

こういうことなのかな。

すてっぷらくだは現在、商社に勤めていますが、プロジェクトによっては、コンサルの方とお話しする機会があります。

何度かあった体験として、経験の浅い若いコンサルの方から、提案をいただいた時、

すてっぷらくだ
すてっぷらくだ

う~ん、言っていることはその通りなんだけど。。。

そう思う機会が何度かありました。

恐らくそのコンサルの方は、経験が浅い故に、既存のフレームワークに自社の状況を当てはめて提案しているため、「内容は正しいんだけど、なんだか腹落ちしない。テンプレートくさい」という、言葉の浅さを感触として受けてしまいます。
※今回悪い例を挙げましたが、コンサル自体を否定しているものではありません。それ以上にコンサルの方には大変為になるご提案をいただいており、お世話になっています。

対して、経験のあるジェネラリストの場合は、何度もパートナー企業とコミュニケーションを重ね、自社以上にパートナー企業のことを理解しており、

さらに過去の経験から多面的に物事を踏まえた上での提案となるので、当然言葉の重みが違ってきます。

ここが、器用貧乏と、ジェネラリストの違いなのかと思います。

統合思考を持つ

水平統合思考

”一人一人は優秀なスペシャリスト集団の企業が、コンサルや中小企業診断士、またパートナー企業として商社等、ジェネラリストを必要とする本質的な理由は何なのか?”という点から考えていきましょう。

それは、自身の専門以外の様々な分野を組み合わせる力を必要とするためです。

近年、ビジネスの不確実性と複雑性は増すばかりで、限定された専門性だけで解決する問題が少なくなってきています。

その為、様々な分野を繋ぎ合わせ、新たな価値を創造していく水平統合の力が必要としています。

以下の図は、それをイメージしたものです。

参照:田坂広志氏 著『知性を磨く「スーパージェネラリスト」の時代』を参考に、筆者が独自で図解

企業によっては、社内で横断的な部署を開設し、各部門の機能や価値を水平統合することで、新たなビジネスを作ったりする場合もありますよね。

しかし、それができるのは、ある程度規模の大きい企業に限られます。

中小企業など、人材リソースに余裕がない企業は横断的組織を作るのは難しい場合があるでしょうし、そもそも自社の機能だけでは、問題解決するのが困難な場合、より高い水平統合する能力が必要な場合、外から見た客観的な視点が必要な場合は、外部パートナーが必要となります。

垂直統合思考

ジェネラリストには、水平統合思考が必要なことはわかりました。

しかし、それだけでは十分ではないように感じます。

水平思考とは、二次元で展開していく横展開の思考能力、、、、そう、縦に展開していく三次元の思考能力、つまり垂直統合思考の能力が必要となってきます。

以下の図は、それをイメージしたものです。

参照:田坂広志氏 著『知性を磨く「スーパージェネラリスト」の時代』を参考に、筆者が独自で図解

ジェネラリストは、話す相手や問題の経営レベル等、必要に応じて上位や下位の思考レベルを行ったり来たりする必要があります。

パートナー企業を話を深めていく上で、その企業の課題が見えてきて、戦略や戦術が一見、見えてきたとしても、それがその企業のビジョンや思想などの上位概念とマッチしたものなのか考える必要があります。

逆に、見えてきた戦略や戦術を実現するための個別の技術がパートナー企業は保有しているのか、新たに獲得できるものなのか、下位の概念を考える必要があります。

思考の質を高めるには?

ここまでで、ジェネラリストに必要な知性として、「思考の深み」「水平統合思考」「垂直統合思考」の3点を挙げました。

では、これらの知性を高めていくにはどうすればよいのでしょうか?

ここまで本サイトを見ていただいた方は、なんとなく想像がつくかもしれません。

そう、一朝一夕では身につけることはできません。

ましてや、How to本などのビジネス書を読んだだけで、簡単に身につけることは難しいと考えています。

では、どうすればいいのか?

筆者の すてっぷらくだは 反省力を磨く必要があると考えています。

経験豊かなジェネラリストと、「浅さ」を感じる器用貧乏の、経験に対する姿勢の違いはここにあるのではないかと思います。

表面上の反省であれば、誰だってやっていると思いますが、参考図書の『知性を磨く「スーパージェネラリスト」の時代』では、それは反省ではなく、ただの「後悔」や「懺悔」であって、次に活かそうとする姿勢が足りないとしています。

そもそも、本当に深く反省を行うには、それをやりぬく為の精神力やスタミナが必要です。

なので、ジェネラリストを目指す私たちは、反省力を磨く為に、精神やスタミナも高めていく必要がありそうです。

まとめ:”ジェネラリストとは何か”を真剣に考えてみた

いかがでしたでしょうか?

今回は、”ジェネラリストとは?”というテーマで考えてみました。

それではまとめです。

ジェネラリストとは?
  • 答えのない多方面の問いに対して、その問いを、問い続ける能力が高い人
  • 「思考に深みがある」「水平統合思考」「垂直統合思考」を持つ人
  • 反省力に磨きがかかった人

以上となります。

それでは今日はこれまで!

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名前:すてっぷらくだ

愛知県在住の商社マン

座右の銘:”コツコツ勝つコツ”

投資運用歴:15年以上。サイドFIRE達成

中小企業診断士の資格獲得を目指して日々奮闘中!

試験の奮闘日記や、商社マン視点からビジネス、生活の役に立ちそうな情報を実体験を通して書いていきます。

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