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【海外駐在体験記】イスラム教のラマダン(断食期間)中に起きた小話集

”海外で実際に起きた”事件簿

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すてっぷらくだ
すてっぷらくだ

こんにちは!すてっぷらくだ(https://twitter.com/step_rakuda)です。

今回は、【海外駐在体験記】”ラマダン(断食期間)中に起きた小話集”語ろうと思います。

久しぶりの海外駐在体験記更新です!

本来、本コンテンツはブログのネタが切れたときに軽い気持ちで掲載していたものなのですが、、、

いつのまにか本サイトの人気コンテンツになってるんですよね(笑)

すてっぷらくだブログの人気記事ランキング見て見ると、なんと2位が”海外の美人局事件”に!

そうですか、そんなに需要がありますか。だったら更新しようじゃないですか!

アドセンス

今回は、イスラム教のラマダン(断食期間)のお話

はい、ということで、今回はイスラム教のラマダン(断食)で経験した面白い、驚く話小ネタ集を書きたいと思います。

改めて自己紹介すると、わたくしすてっぷらくだは、愛知県在住の商社マンで、過去海外駐在も複数経験しています。

今回は、インドネシアに駐在した時のお話です。

インドネシアでは、宗教の自由が認められているのですが、人口の90%以上がイスラム教と言うことで、インドネシア文化の中にイスラム教が強く根付いています。

日本人の僕たちには、なじみがないイスラム教ですが、「ラマダン(断食期間)」については知っている人もいるかと思います。

ラマダンとは、ヒジュラ暦 の特定の月のことです。この期間にイスラム教徒は約1か月間、日が昇っている間(大体5時から6時くらいの間)断食を行います。

ラマダンとは?効果と期間中の過ごし方と2024年の日程を解説
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なので、厳密に言えば断食≠ラマダンなのですが、まぁそこはあまり深く考えなくていいです。

要は、1年(西暦ではないのでちょっとややこしい)にひと月、日が昇っている間断食するということです。

目的はいろいろあるのですが、今回は主旨ではないので、あまり触れませんが、やっぱりそれなりに大変な時期で、その際にやはり色々な出来事が起きます。

今回は、わたくしすてっぷらくだが経験したラマダンにおける小話集をお話ししたいと思います。

ラマダン(断食期間)中に起きた面白い、驚く話小話集

断食明けに部下から謝罪メールがたくさん来る

ラマダン(断食期間)は約一ヵ月行うのですが、それが終えたら”レバラン”と言って、日本でいう正月期間に入ります。なので、基本的に会社も休みで、多くの人は都心部から地元に帰ったりします。

日本駐在員もこの期間に日本に一時帰国したりしますね。

で、このラマダンが終わる頃にですが、、

急に複数の部下から謝罪のメールが来るんですよ

らくださん、今までの失敗の数々すみませんでした。来年もどうぞよろしくお願いします

みたいな感じで。

初めて経験した時には、僕は「え、えっ、何何!?急にどうしたの!?」と当然なります(笑)

調べてみたところ、イスラム教徒は、レバラン中にインドネシア語で「Mohon maaf lahir dan batin(全ての罪をお許しください)」と1年間の過ちを謝り、身も心も清める習慣があるようです。

で、それを唱えると1年の過ちがチャラになるとのことです。

【火焔樹】正月の誓い
日本では元旦を迎えると新たな目標や志を抱き、絶対にこれだけはやり抜こうと誓いを立てたりするものだ。でも、三日坊主となってしまう人も多い。  インドネシアでは、イスラム暦の新年は…

なんと!何て便利なイベント!それで僕にもメールを送ってきたのか!そうか、そうか。

なるほどねぇ~~~~

って、いやいや!チャラにしてたまるか!お前がやらかした数々の所業ははゼッテェ忘れないからな!怒

と一人突っ込みはしますが、もちろんそんなことを返信することはないです。

おとなしく「Happy new year!」と紳士的に変身して毎年終わっていました(笑)

気をつけろ!午後~夕方は機嫌が悪くなる人が多数

断食は、基本的に日が昇っている時間帯に行う様です。

その時間帯は、基本的には水も飲まない(体調が悪い人などは、例外ルールも作っているようです)。

なので、結構辛いはずなんですよ。

だって、朝ごはんを早いうちに食べて以降、日が沈むまで何一つ口にしないって想像するだけでつらいですよね。特に午後3時~6時の時間帯が辛そうでした。

で、そうなると、当然皆さんの機嫌も悪くなる

インドネシア駐在期間中、管理職として働いていたので、当然部下に対して指示を行ったり、時には必要あらば指摘や注意を行う必要があります。

普段はインドネシアの人々って温厚な人が多く、コミュニケーションはとても良好だったのですが、ラマダン中の辛い時間帯に、あまり気分の良くない話をすると、、、

「え、何?なんか文句あるんすか?(#^ω^)ビキビキ」

みたいなことになったことがあります。
※あくまで筆者経験なので、全ての人がそうではないです

みなさん、ラマダンの午後は大変な時間帯なので、可能な限り尊重してそっとしておいてあげましょう。

ラマダン期間は、透明じゃないコップでビールを飲む

イスラム教は、お酒と豚肉を禁じているのは、知っている人も多いかと思います。

ただインドネシアにおいては、人口の90%がイスラム教とはいえ、基本的に宗教は自由と言うことで、お酒も豚肉も売っています。

そのため、比較的宗教法の制約が緩いインドネシアでは、ムスリム(イスラム教を信仰する人)でもお酒を飲む人は結構います(それでも豚肉を食べる人はほとんど見たことはない)。

なので、レストランに行って「minta beer!(ビールお願い!)」というと、しっかりグラスに注がれたビールを出してもらえます。

しかし、レバラン中になるとそうはいきません。

やっぱり宗教色が強くなる期間からか、お酒を出すレストランがなくなるんですよ。

法的には問題ないはずなのですが、、、やっぱり周りが白い目で見たり、風評被害があるんですかね?

といっても、実はお酒をレストランで飲むことはできます

レストランはお酒を出さないと言いましたが、それは「グラスに注がれたビールは出てこない」というだけで、

「透明でないコップにビールが注がれて」お店側は出してくれます(笑)

なんと!その手があったか!

ラマダン期間中にレストランに行くと、キンキンに冷えたグラスで・・・じゃない、キンキンに冷えたコップでビールを飲む人を良く見かけることが出来ます。

ちなみに、外国人中心のお店とかは、そのままグラスで出すレストランも2020年代に入ってからは見かけるようになりました。

少しづつ緩くなってるのかな?

おとなしく「Happy new year!」と紳士的に変身して毎年終わっていました(笑)

水飲んでくれ!断食ゴルフキャディーさん倒れる

ラマダン中は、日が昇っている間は、基本的に何も口にしないことは先ほどお話しした通りです。

このラマダンって本当に大変そうなんですよね、特にすごいのが外で働く人も同じ条件で断食すると言うことです。

わたくし、すてっぷらくだが住んでいたジャカルタでは、結構あちこちにゴルフ場がありました。

なので、外国人である日本人・韓国人・欧米人は、結構週末にゴルフするんですよね。僕もやっていました。

ゴルフをやったことがある人ならわかるんですが、日本のリーズナブルなゴルフ場だと、基本的にキャディーさんなんて付きません。

しかし、インドネシアや東南アジアだと基本的にキャディーさんが付いてくれます。
それも一人のプレーヤーに対し一人のキャディーさんが付きます!

なんとありがたい!!こんなヘタレゴルファーの私にもキャディーさんが付いてサポートしてくれるのか!

あれでしょ?キャディーさんって、僕の代わりにクラブ持ってくれたり、打つべき場所を教えてくれたり、カートも僕の代わりに運転してくれるんでしょ?「ファー!」も代わりに言ってくれるのかな?スゲースゲー!(o^―^o)ニコ

しかしレバラン中はそうはいかない!

ラマダン中、キャディーさんは水も飲まずに、熱帯地方のゴルフ場を一緒に歩き回ります。

気温が上がってくる11~12ホール目(ゴルフは18ホールプレーする)くらいから、キャディーさんは明らかに動きが鈍ってきます、

声も発しなくなります。

場合によってはフラフラになりながら仕事してます。

もう「ファー」なんて絶対言ってくれません(笑)

実際、5年の駐在生活で2回程、キャディーさんが途中リタイアに遭遇しましたね。

本当に危ないですよね、マジで水飲んでくれ!

まぁぶっちゃけ僕らも大変ですよ?

通常よりも、何とかボールを前に飛ばそうと必死です、右左あっちこっち歩いていたら、キャディーさんから舌打ちが飛んでくる気がしていました(実際飛んできたことはない)

一緒に断食するとめっちゃ仲良くなれる

誰かから聞いた話なのですが、「ラマダンは、辛い断食の修業を全員でこなすことで、ともに苦難を乗り越えたときの、教徒たちの一体感を醸成するのも目的の一つ」と言っていました。

たしかにクラブ活動や仕事でも何でも、ともに苦難を乗り越えたら、仲間意識が高まりますし、一体感の醸成には役立ちそうです。

OK,だったら僕も試してみようじゃないか!

ある日、偶然メッチャクチャ忙しい日があって、ご飯も食べる余裕すらなかった日があったんです。

夕方18:00くらいにオフィスにもどってきて、スタッフに言ってみたんです。

「いや~今日目が回るくらい忙しくてさ~おれも断食してみたよ(飲み物は飲んでいたので厳密には断食していない)」

すると、それを聞いたスタッフ数名が突然目の色を変えて、

「え、らくださんも断食やったの!?大変だったでしょ!?」

「これをやると、毒素が出て健康に良いんだよ!!」

「断食やったから神聖な気持ちになったでしょ!?」

なるかぁ!とにかく腹減ったわ!

まとめ:イスラム教のラマダン(断食期間)中に起きた小話集

いかがでしたでしょうか!?

海外で働くときには、その国の文化や宗教に最大限敬意を払うのは当然のことではあるのですが、それでもやっぱり日本との違いでびっくりすることはありますよね。

でもそれも含めて海外で生活することの楽しさの一つなのかもしれません。

皆さんも、インドネシアやイスラム教圏の国に訪れたときには、今回お話しした内容を思い出してみてください。

皆さんも同じような経験をするかもしれません!

今日はこれでおしまい!

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