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こんにちは!すてっぷらくだ(https://twitter.com/home)です。
今回は、『スモールビジネスの教科書』を読んでみた感想・レビュー 武田所長 著を読んでみたので、感想・レビューをしていくよ!
現在副業で活動していて、ゆくゆくは独立も考えたいけど、なかなか売上・収益が上がらない
個人事業主として活動しているけど、競合との差別化と言われてもなかなか思いつかない
そんな方におススメの記事です。
本書は、副業から少し規模を大きくし、大企業とは言えない、規模の小さい企業がビジネスを行う規模間をスモールビジネスとし、スモールビジネスを行う為に必要な戦略・考え方を教えてくれる本となります。
一般的にビジネス戦略を立案する際に使用するフレームワークは殆ど出てこなく、むしろ否定するかのような個所もあるので、違和感を持つ人も多いかと思いますが、個人的にはとても面白い良書と思いましたので、まとめ・レビューをしてみたいと思います。
まずは、忙しい方向けに結論から入ります!
目次
スモールビジネスの基本条件
スモールビジネスの定義
まずは、スモールビジネスの定義を決めていきます。
本書におけるスモールビジネスの定義は、以下の通りです。
【スモールビジネスの定義】
- 年間の売上が3,000万円以上、100億円以下
- 自由に使える金を2年以内に創出できる
- 事業価値の成長度よりも安定着実を重視し、関係者に対して利益をもたらす
- 自由度を重視し、オーナーの生き方を制約しないように、自己資本での運営を基本とする
以上となります。ちなみに、本定義を図解すると以下の通りです。
図:スモールビジネスのエリア
図の通り、スモールビジネスの対象範囲としては、
・副業で展開するビジネスよりも規模が大きいものの、大企業が狙うような市場規模ではない。
・収益化するまでの期間は、ベンチャー&スタートアップ企業ほど時間をかけない
以上の通りとなります。
ちなみに、売上が3,000万円以上と本書は定義していますが、個人的には1,000万円でも、500万円でも問題ないかなと思っています。
規模が大きいとはいえないが、副業レベルとは一線を画すある程度の売上収益を確保できる事業であれば、スモールビジネスと考えていいかなと思っています。
スモールビジネスに向いている基本条件
それでは、次にスモールビジネスとして向いているビジネスの条件を紹介します。
今回は本書に書かれている内容で、筆者 すてっぷらくだ的に重要だと考える基本条件を紹介します。
【スモールビジネスに向いている基本条件】
- 属人性があること
- 自分の趣味、経験からこそできるビジネス
- 既に類似サービスに金を払っている市場が存在する
もしかすると、ビジネス戦略構築や、マーケティング能力に長けている人が見ると、「????」と思うかもしれません。
特に、1.と3.ですが、
「事業を拡大する上では、属人性を排除し、標準化・形式化していく必要がある」
「差別化したビジネスモデルを構築しないと、付加価値が高まらず、利益が見込めない」
このような突っ込みが出てくるかもしれません。
しかし、本書は「スモールビジネス」の教科書です。
そもそもスモールビジネスを展開していく上で、一定の売上、収益を得ていればそれでよく、スケールアップを目指すわけではありません、属人性はスモールビジネスにとっては強みにもなりえます。
また、スモールビジネスにとっては、過度に差別化を意識する必要はありません(あればあるに越したことはない)。
既存サービスから新しいサービスへユーザーをスイッチングさせるには、その新サービスが何倍も既存サービスよりも良くないとスイッチングは起こりえません。
スモールビジネスを展開する場合、そのような難易度の高いことを考える必要はありません。
既に金が支払われており、サービス提供者も儲かっている状態の市場に参入し、大企業が見向きもしない小さな機会を選び、その金を少しかすめ取ればいいのです。
本書では、「エクセレントカンパニーのゴミ拾いをしろ」という強烈な言葉で伝えています(笑)
鉄板のスモールビジネス
じゃあどんな市場がスモールビジネスに向いているのか教えてよ!
ちゃんと紹介されています!
本書では、そのような方向けに、スモールビジネス向きの市場を紹介しています。本書が紹介するスモールビジネス向きの市場はこちらです。
【鉄板の成功スモールビジネス】
- デジタルメディア
- 人材派遣
- コンサルタント
- システム開発
- 不動産運用
- 営業代行
- 教育関連
どれも、特に目新しい市場ではないですし、確かに比較的小規模のプレーヤーが活躍してそうですね。
スモールビジネスの戦略立案
本書で、スモールビジネスの戦略立案の骨子に関しての内容があります。
今回は、わたくし すてっぷらくがその中から印象に残った内容を抽出し、紹介したいと思います。
紹介したい内容は以下の通りです。
・自分の経験を振り返り探索領域を定める
・探査領域において儲かっている企業を発見し、手法を学び、改変する
・対象顧客を明確にし、顕在化している課題に注力する
それでは次節から詳細をお伝えしようと思います。
自分の経験を振り返り探索領域を定める
まず、「何をやるか?」です。こちらは、共感できる内容ですね。
自分の今までのキャリアを振り返り、「手持ちの武器は何か?」を考えながら行う事業を探索する必要があります。
「そんなこといったって自分の強みなんてないよ!」と思う方もいるかもしれませんが、そういう場合は、自分が興味があること、好きなことと自分のキャリアを組み合わせると、自分の強みが構築できるかもしれません。
過去のおススメ書籍で、堀江貴文さんの「多動力」でも、自分の強みを複数掛け合わせることの重要性をお話ししているので、是非ご参考ください。
また、探索する事業を見つける中での基本戦略として、本書では他人がやりたがらないことをやる、No.1になる必要はない、と言っています。
事業を行う対象市場において、多くのシェアを獲得しているプレーヤーとはそもそもの資本力が異なります。そのような相手と戦う必要は全くなく、そのプレーヤーが取りこぼしている(やりたがらない)領域をいただくという考え方で、スモールビジネスは十分成り立つとのこと。
探査領域において儲かっている企業を発見し、手法を学び、改変する
探索領域において、収益をしっかり得ている企業をベンチマークし、手法を学ぶ必要があるとのこと。
ビジネスを始める際に、「独創性が必要だ」「差別化が必要だ」「自社しかできないことを考える必要がある」というような考えに陥りがちですが、スモールビジネスにおいては、その点を過度に考える必要がありません。
勝ち馬である企業からビジネスモデルから学び、若干の改変を行い、大手が捨てた市場の一部をいただければそれでいいんです。
本書では、潜在顧客から「御社じゃないと、できないサービスはこの中にありますか?」と質問されたら、「他の会社でもやろうと思えばできると思います。ただ、御社がお持ちの選択肢の中で弊社のサービスは筋の良い選択になると思います」と返せばいいと言っています。
対象顧客を明確にし、顕在化している課題に注力する
優秀な人で有ればあるほど、ユーザーの潜在的なニーズや課題に着目し、それらを解決するような事業を行おうとします。なぜなら恰好が良いから!
しかし、スモールビジネスで収益を得ようと思っている私たちにはそんな格好の良いことは必要はありません。
この潜在的な課題解決と言うのは、一つ問題点があります。
それは、まずユーザーに対して「実は課題がある」というのを理解させるための啓蒙プロセスが発生することです。
これらを行う為には、資金力や時間的リソースが必要となりますので、大企業や、資金バックアップのあるベンチャー企業でないと実施することができません。
なにより、想定していた潜在的な課題が本当に顕在化するかどうかはわからないので、リスクも高いですよね。
本書では、理論と現象があるなら常に現象が正しい。顕在化している課題に対して注目せよ!と伝えています。
まとめ:『スモールビジネスの教科書』を読んでみた感想・レビュー
いかがでしたでしょうか?
通常の経営・事業戦略で使われている手法とは異なったアプローチだったので、違和感を覚えた方も多かったかと思います。
しかしすてっぷらくだとしては、本質的な点で相反するわけではなかったですし、より現実主義的な目線でスモールビジネスの行い方を教えてくれている良書だと思っています。
もし、本書に興味が湧いた方は、是非購入してみてください!
それではまとめです!
今日はこれまで!
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