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こんにちは!すてっぷらくだ(https://twitter.com/home)です。
今回は、『プロフェッショナルマネジャー』ハロルド・ジェニーン著を読んでみたので、感想・レビューをしていくよ!
沢山のマネジメント HOW TO本があるけど、もっと本質的なマネジメント書で勉強したい
そんな方におススメの記事です。
今回は紹介する本はこちら!
ハロルド・ジェニーン著、『プロフェッショナルマネジャー』です。
今回は、経営学関係の本になります。
世の中には、様々なマネジメント書があります。
いつかドラッガーやスティーブン・コヴィーなどの有名どころの良書もレビューしていきたいと思いますが、
今回の本だって負けていません。
個人的には、今回の『プロフェッショナルマネジャー』の方が自分向きです。
ちなみに、帯を見ると分かるのですが、あの日本が誇る起業家、ファーストリテイリングの柳井正さんが本書を自身の経営書のバイブルとしているのは有名な話です。
それでは詳細を述べていく前に、まずは結論を以下の通りお伝えします。
今回は、結論だけ言ってもわかるようなわからないような。。。。
とにかく、詳細いってみましょう!
著者について
まずは著者、ハロルド・ジェニーンとはどのような人なのでしょうか?
Wikipediaによると、ハロルド・ジェニーン(英: Harold Sydney Geneen)は、アメリカ合衆国の実業家で、元ITT(International Telephone and Telegraph)の社長兼最高経営責任者。
1959年にITTの社長に就任すると“14年半連続増益”というアメリカ企業史上空前の記録を打ち立て、17年間の在任中には積極的に企業の買収・合併を行い、世界80ヶ国に350社に及ぶコングロマリットをつくり上げた経営者。
つまり、経営のプロフェッショナル中のプロフェッショナル!
ハロルド・ジェニーン - Wikipedia
そんな経営の鉄人の金言を集めたものがこの本書となります。
本書の内容
さぁ、それでは本書の感想に入ります。
筆者、すてっぷらくだが本書を読んだ感想ですが、一言でいうと、本書は、、、
相当マッチョな本です(笑)
「なにをわからんことをいっとるのだ!?」と怒られそうですが、本当にそうなんです。
実績が全ての経営の世界で、何年も結果を出し続けた著者の言葉は、とても重みがあるんです。
経営の真理を突いた内容になっているんです。
さぁ、それでは内容を追っていきましょう。
経営は、終わりから始めよう
「本書を超要約してください」
仮にそういわれた場合、通常のビジネス書であれば、「そんなの無理ですよ~」と言わざるを得ないですが、本書に限ってはとても簡単、3行で要約できます。
本を読むときは、始めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。
以上!
本当に言いたいことはこれに尽きるんです。
通常の経営書、ビジネス書であれば、「まずは会社としてのビジョンを作って、市場環境の分析を行うことで、自社の戦略を策定し、それに対する戦術(打ち手)を作る。分析方法は3C, 4P, SWOT分析があって、自社が注力すべきターゲティングを構築することで、、、そうそう、最近はパーパス経営やミッション経営と言う考えがあって。。。」
こんな感じがセオリーでしょうか、もちろんこれが間違った考えというわけではありません。
むしろ、ビジネスが複雑化してきている現在において、一定のフォーマットを引き出しに持っておくことは重要とさえいえるかもしれません。
しかし、経営においては、もっと本質な点を抑えなくてはなりません。
本書では、
「経営とはまず結論ありき」
「経営するとは何かを成し遂げること」
「終わりから逆算して、結論に至る方法を考えれるだけ考え、良いと思われ鵜物から実行していく」
「実行と明日の結論を比較し、走りながら修正していく」
「達成すると誓ったことは成し遂げなくてはならぬ」
終始こんな感じです、ね?マッチョでしょ?(笑)
正直、ここでこの記事ははおわっていいかなーとさえ、思います。
「以降の内容は蛇足だから読まなくていいですよ」とブロガーとしてはあるまじき発言を言ってしまいそうですが、まぁせっかくなので、もう少し著者の言いたいことを補足していくために書いていこうと思います。
『セオリー』の危険性
本書では、様々なビジネス書に書かれている「経営のセオリー」をそのまま踏襲するのは危険だと警鐘を鳴らしています。
この本が作られたのはずいぶん前で、当時日本経営がもてはやされた時代のようです。
当時は、アメリカのビジネスマン、経営者がここぞって日本経営の要素を取り入れようとした時期のようですが、著者の意見としては、「日本式経営は、長年培われた日本の文化形態から生まれたその国独自の解であって、表面上の方法論を取り入れたところで効果は出ない」といっています。
また、どんなセオリーや理論も複雑な問題を一挙に解決してくれるということはあり得ないとも言っています。
本書が発行されて以降も、様々なビジネス書や経営書が発行されてきました。
もちろん、それらは筆者のすてっぷらくだとしても何冊も読んでおり、参考になる本はたくさんありました。
ただ、表面的にそれらのスキルを取り入れたところで、複雑化するビジネスでは応用するべきでないところで使ったり、生半可に応用すると危険な可能性があるというのは理解できます。
そうではなく、もっと本質的な核となるもの。
そう、「何が何でも結果を出す」
この点に関してもっと意識し、あれゆる手段を考えて実行すべきだと本書は伝えてくれています。
ではセオリーを学ぶことに意味はないのだろうか?MBAや中小企業診断士のような学位、資格は必要ないのだろうか?
そう思う人もいるかと思います。
筆者の すてっぷらくだの解釈は少し違っていて、戦う道具として多く所持しておくことは有益ではあるが、リアルを直視、直観し、あくまで目標を達成するための道具として使うべき。
というのが一番しっくりくる考え方かなと思っています。
問題や失敗に対する向き合い方
チームプレーの重要さ
著者は問題があるとき、全員で対処に当たるというのをモットーとしています。
例えば、”親会社の社員が連結子会社のビジネスのサポートすることを任命された場合、その子会社から煙たがられる”、なんてことよくありそうなケースですよね。
本書では、子会社の経営者から「クビをかけるから、好きにやらせてくれ」と啖呵をきられても、著者は「それでは十分じゃない。もし失敗したら、あなたの退職手当でも弁済できない。逆にどれだけ助けを借りても成功すればあなたの手柄ですよ」と折れない姿勢を見せます。
この考え方は、日系企業にも相性のいい考え方なのではと思います。
企業というのは結局、組織です。
ワンマン経営の企業もあるかと思いますが、全てを社長自身でやるという会社はなかなかないでしょう(それは企業というか、個人事業主ですね。。)
個人でできることなんてたかが知れていますし、チームで仕事を行ったほうが高い成果を発揮するという考え方は、ある意味当たり前です。
それでも、横から口出しされると、どうしても自身のプライドが邪魔してしまうのが人間の性なんでしょうが、それを自制することが、結局周りに回って自分の為になるということなのでしょう。
失敗はビジネスにつきもの
間違いや失敗をしてしまうと、”恥”と考え、隠したがる行為、気持ちはわかりますね。
”Bad news fast”という言葉があります。こちらは、新人社員や若手などの下位に属する社員が問題を発見した時、早期に上位に報告するというイメージがありますが、
経営者などの上位に位置する人間でも必要な考え方のようです。
本書では、
「過失はビジネスにつきものの一面であり、そのように扱われるべきものである。重要なのは自己の過失に立ち向かい、それらを吟味し、それから学び、自己のなすべきことをすることだ」
と言っています。
組織が大きくなればなるほど、”失点をしないこと”というのが行動原理になります。
僕らが受けた学校教育が、そのような体系を取っているので、ある意味仕方ないのかもしれませんが、
ビジネスにおいては、80点くらいとっていれば、二重丸なんです。
失敗や問題なんて、ある意味”起こって当然”と考え、マネージャーにとって点数よりももっと大切なのは、意思決定を迫られた時、どのような姿勢で向き合うかということなんだと思います。
昨今、日本では企業のコンプライアンス問題が頻発しています。
これらの発生する問題と言うのは、突き詰めると、”失敗は許されない”というプレッシャーに起因するものだと、筆者 すてっぷらくだは考えています。
日本企業の経営陣も著者のように、「問題が起きた?早く報告してくれてありがとう」ってくらいドンと構えてほしいものですね!
まとめ:『プロフェッショナルマネジャー』を読んでみた感想・レビュー
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した内容は、本書ほんの一部で、その他にも著者の経験を交えて、我々ビジネスマンが参考になる内容が書かれています。
もし興味が湧いたら、是非本書を手に取ってみていただけると幸いです。
それでは、結論です。
今日はこれまで!
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