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こんにちは!すてっぷらくだ(https://twitter.com/home)です。
今回は、『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 』ハンス・ロスリング著を読んでみたので、感想・レビューをしていくよ!
今回で、すてっぷらくだブログの”おススメ書籍” 10記事目になります!!
皆さんありがとう!
さて、記念すべき10記事目なので、筆者のすてっぷらくだにとって特別な書籍を紹介したいと思います。
もちろん、今までに紹介したその他おススメ書籍も、筆者の人間性や、思想を形成する大事な本ではありますが、今回はその中でも特に影響を受けた本を紹介したいと思います。
今回は紹介する本はこちら!
ハンス・ロスリング著『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 』!!
はい、名作中の名作です。
あのマイクロソフトの創設者、ビルゲイツや、バラク・オバマ元アメリカ大統領も大絶賛した本としても有名です。
現在はわかりませんが、当時本書を購入した時の本の帯では、以下のように書かれています。
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」―バラク・オバマ元アメリカ大統領
特にビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントした話は有名ですよね。
まだ読んでいないという方がいらっしゃれば、本記事を読んだ後、もし興味が湧いたら是非購入してみてください。
目次
本書の内容紹介
著者ハンス・ロスリングについて
それでは、まずは著者について追っていきましょう。
Wikipediaによると、
ハンス・ロスリング(Hans Rosling, 1948年7月27日 – 2017年2月7日)は、スウェーデン・ウプサラ市出身の医師、公衆衛生学者。カロリンスカ研究所の国際保健学の教授および、スウェーデン・ストックホルムに拠点を置くギャップマインダー財団のディレクターを務めた。
引用:Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
ロスリングは、スウェーデンのウプサラ大学で統計学と医学を学び、アフリカ、アジア、ラテンアメリカ地域における経済開発、貧困、健康の間にみられる関係性に焦点をあてた研究を行っていました。
その研究を活かし、「事実に基づいた世界観(fact-based world view)」と言う考え方を推進しており、あのTEDでもプレゼンテーションを行っており、人気を博しています。
本書、『ファクトフルネス』はその世界観を本にしたものです。
youtube:ハンス&オーラ・ロスリング: 世界について無知にならないために
そしてこの『ファクトフルネス』という本ですが、ロスリングが病に侵される時に執筆したもので、
言葉通り”命を懸けて”執筆にあたっています。
残念ながらロスリングは、完成を見ないまま亡くなってしまいましたが、共著者である家族のアンナ・ロスリング、オーラ・ロスリングが本書を仕上げて世に出ているわけです。
本書の概要
本書を簡単に説明すると、「事実に基づいて世界を観て観てみよう」「世界は私たちが思っているほど悪くなく、少しづつ良くなっている」というお話です。
良く例に出されているのが、こちら。
世界の子供で何らかのワクチンを接種してる割合は?
A: 20%
B: 50%
C: 80%
正解は80%です。いかがでした?
ちなみに筆者の すてっぷらくだは、当時本書を読んでいた時、Bの50%を選んでいます(笑)
ちなみに、先進国の人々にこの問題を出すと、多くの人が最も悲観的な20%を選ぶようです。
ランダムに選んだ場合(1/3)のチンパンジーより、「人間」の成績は悪いですね。
しかも、この「人間」には、最も賢明なはずのエリートたち、たとえばノーベル賞受賞者や世界的な金融機関に出席するような、トップオブトップの人でさえ間違うようです。
このように「みんなが思っている世界は、事実と異なっていることがあるよ」というテーマで本書は書かれています。
内容としては、10の思い込みをテーマに書かれています。
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人捜し本能
- 焦り本能
どれも私たちにとって、役に立つ内容を教えてくれますが、今回はその中でも筆者のすてっぷらくだが感銘を受けた3つの思い込みの”さわり”を触れていきたいと思います。
分断本能~世界は分断されているという思い込み~
一つ目は、分断本能です。
「世界には恵まれない子供が沢山いる」
そういうようなフレーズ、どこかで聞いたことがあるかと思います。
もちろんこれらは事実で、私たちは高い水準の生活を受けることができている一方、そうではない人々が確かに存在します。
では、世界は私たちのような豊かな生活を送っているグループとそうでないグループ、2グループで世界が構築されているかというとそうではありません。
この2つのグループの間には、実際のところ、その間の中間部分に大半の人がいるのです。
筆者の実体験としても経験があります。
昔、筆者のすてっぷらくだが、海外駐在で、東南アジアのとある国に赴任するとき、友人や家族から、
A国に行くんだって?病院あるの?そんな国に行って大丈夫?
大変だね~まともな家電とか売ってないかもしれないから、日本で買い込んでいきなよ
と言われたことがあります。
いやいや、別に日本を離れても、基本的な生活は送ることができるし、病院だってある。なんならその国の人達、僕より最新のIPhone持ってるし(笑)
日本だって、過疎地帯に行けば、質の高い医療を受けることができないかもしれないし、コンビニだってないかもしれないですよね。
このように、私たちは何かと二元論で簡略化しすぎる傾向があるのですが、実際はそんな簡単な話ではなく、その隠れた中間部分にたくさんの人がいるということを忘れがちです。
ネガティブ本能~世界はどんどん悪くなっているという思い込み~
二つ目はネガティブ本能です。
災害、紛争、事故、テレビやネットで悲しいニュースが毎日流れています。
その度に、「政府は何をやっているんだ!もっとしっかりしろ!」とか「今の時代は悪い話ばっかりだ。。。」と思っちゃったりします。
このように私たちは「世界はどんどん悪い方向に進んでいる」と感じがちです。
でも実際はそんなことはありません。上図のように、病気による死亡率だって、児童労働だって、事故の数だって減り続けています。
つまり、世界は少しづつかもしれませんが良くなっているのです。
それでは、何故「世界は悪い方向に進んでいる」と思い込んでしまうのか。
それは、ネガティブなニュースの方が、インパクトがあり記憶に残りやすいんです。
こちらも筆者の経験談をお話しします。
2021年頃、筆者が海外出張でインドネシアに行くことが決まって、身内に話したとき、
インドネシアって、バリ島や、大使館前で爆弾のテロ事件があったよね、そんなところに出張して大丈夫?
いやいや、それは20年くらいの前の話です。
もちろん、無条件に大丈夫と言うわけではありません。
治安が悪いところは確かにあります。日本人が気軽に行くような場所ではない箇所は確かにあります。
でも例に挙げた爆弾事件以降、インドネシアで大きなテロ事件はほぼ起きていませんし、現地の方々の生活の質は確かに上がってきています(ジャカルタなんて、日本よりも発展してるんじゃ?って思わせられるレベルです)
悪いことがなくなったと言っているわけではありません。
でも、世界は少しづつ良くなってきています。
このように、インパクトが残る情報に惑わされずに、ありのままの現実を観ることができるように心がけたいですね。
単純化本能~「世界は一つの切り口で理解できる」という思い込み~
最後は単純化本能です。
単純化本能とは、世界のさまざまな問題にひとつの原因とひとつの解答を当てはめてしまう傾向のことを指します。
こちらは、本ブログのテーマである「スキルアップ」という話にも繋がってきます。
「●●に対する解決法は?」
「てっとりばやく△△の資格を取りたい!どうすればいい?」
「株式投資の必勝法を教えて!」
「フレームワークに従って、マーケティング分析したからこの提案以外にない!」
このように、問題や課題に対して、私たちは唯一の解決法があると思いがちです。また、それらの手法を一度学んでしまうと、何かとどのようなケースにも当てはめてしまいがちです。
様々なジャンルにおいてスキルアップを目指す私たちはよりそれを理解しておく必要がありそうですね。
世界はそんなに単純ではありません、この思い込みに対する解決方法は、「ひとつの視点だけでは世界は理解できないと知ること」これに尽きるかと思います。
まとめ:『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を読んでみた感想・レビュー
いかがでしたでしょうか。
どの事例においても、少なからず自身にも思い当たるふしはあったのではないでしょうか?
今回挙げた事例の他にも本書、ファクトフルネスでは様々な「思い込み」を紹介しています。
ありのままの現実を理解し、正しい考えを持つ人間になるために、もしまだ読まれていない方いらっしゃれば、是非本書を手に取ってみてください!
今日はこれまで!
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