こんにちは!すてっぷらくだ(https://twitter.com/step_rakuda)です。
今回は、”商社マンの視点”シリーズ。“海外経験・海外駐在をするメリット”について語ろうと思います。
今回のブログを作成するに至った背景、それに対するわたくし すてっぷらくだの意見の詳細を述べていきたいと思っていますが、
忙しい方向けに、先に結論から書いていきます。
それでは詳細いってみましょう!
目次
背景:日本人の海外志向の低さ
以下は、文部科学省運営のWebサイト ”トビタテ留学JAPAN”から引用した、高等教育機関への留学者数の推移です。
これは、高等教育機関(大学、大学院等)に単位を伴う長期留学をする日本人(社会人も含む)の数となり、一定期間以上を有する海外経験を実施した人数となります。
2004年をピークに基本的に減少傾向で新型コロナウィルス蔓延前までに3割ほど減少しています。
つまり日本人の海外志向が低下しているということを表しています。
原因は何なのでしょうか?
●魅力的な留学先がない
●語学力がないから自身がない
●治安が不安である
●大体のことはネットで情報とれる
想像で書きましたが、こんな理由が挙げられそうですね。
理由は様々かと思いますが、それでも私は言いたいと思います。
”海外経験したほうがいいよ”と。
遅くなりましたが、わたくし すてっぷらくだの自己紹介をさせてください。
【自己紹介】
名前:すてっぷらくだ
職業:某総合系商社に勤務。
勤務地:愛知県
年齢:30代後半
趣味:ダイビング、ジム、サウナ、漫画、ブログ
座右の銘:コツコツ勝つコツ
商社に入社して十数年、色々な国に行きましたし、東南アジアで5年ほど駐在しました。
今回はその経験と商社マン視点で、海外経験をするメリットを以下に書き出していきたいと思います。
“現地現物” いつの時代になっても百聞は一見に如かず
現地現物とは?
皆さん、現地現物という言葉をご存じでしょうか?
現地現物主義とは、
実際に問題が起きた現場に足を運び、実際の現場で自分の目と足で確かめ、事実を確認する考え方
となります。
これは決して商社特有の考え方ではありませんが、おそらく多くの商社がこの考え方に根付いて日々ビジネスを行っているかと思います。
要は、”百聞は一見に如かず”ということです。
いくら世の中が便利なツールであふれて、ネットで簡単に世界の人とコンタクトしやすくなっても、
まだまだ現地に赴き、現地の方々と会話して得ることができるものの価値は圧倒的です。
※なお、過去ブログで、資産運用術に関しても現地現物の考え活用を書いています。こちらも見ていってください!
海外体験例-イスラム教は怖いはウソ
話している内容はわかったけど、具体例が欲しいわ!
そうだね、それではすてっぷらくだが経験した体験例を出していこう!
わたくし すてっぷらくだが過去駐在していた国ですが、イスラム教を中心とした東南アジアのとある国で働いていました。
皆さんイスラム教と聞いてどう感じますか?
日本人にとっては、イスラム教というのはあまり馴染みのない宗教ですよね。
もしかすると「なんだか怖い」イメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
それはやっぱり実際にその人々と会って、話して、一緒に過ごしたことがないからだと思います。
テレビやネットを通して、世界中の情報を簡単に入手できる大変便利な時代になっていますが、これらの情報って、どうしてもメディア⇒自身への一方向な情報で、実体験を伴なっていません。
同時に、情報にも偏りがあります。メディアとしては災害、事件、テロのような”危機”に関わるような情報を中心に流していますので、我々も目につきやすいです(もちろん実体験を得れば情報の偏りが完全になくなるわけではないですが)。
なので、彼らについてよく知らない方々はどうしても感じてしまうんですよね。「なんだか怖い」って。
日本人は島国の民族で、外部からの文化や人が流入しずらい環境であったため、比較的排他的な考えを持ちやすい傾向にあるため、さらに増長させてしまうかもしれませんね。
でも僕は彼らと共に過ごしていたので知っています。
彼らはとても寛大で、おおらかな心を持っていることを
共通する一つの信じるコトを持っている一体感・組織力の強さを
子供は宝と心から考え、どこぞの国のように幼稚園で楽しそうに遊んでいる子供たちに対して「うるさい」とクレームなんかしないことを
こういう考えは、表面では理解しても、実体験を伴わないと本当に理解したとは言えないと思います。
ネット社会になって情報を簡単に得ることができるようになった時代だからこそ、意識づけしたほうが良いと思っています。
そもそも歴史的にみてもイスラム教って多様性を重んじる宗教なんだよね。
なので、他宗教にも寛容な姿勢をしめしてくれるよ。
そうなのね。なんだか怖いイメージだけが先行していたわ。
もちろん、無条件で「大丈夫」ってわけではないよね。
国にもよるし、治安が悪いところは確かにある。
今回伝えたいことは、体験しないと分からないことは山ほどあるってことなんだ、
別に文化、宗教だけの話では決してないよ!
“比較思考”を獲得できる
“比較思考”とは?
比較思考とは、言葉通り、”ある物事と別の物事を比べる考え方”です。
正しい選択や意見を持つためには必要な意見ですよね。別に難しい話ではありません。
ただ、日本に留まって、その国だけの一方向の情報のみに触れていると、どうしてもこの考え方を持つのが難しくなってきます。
以下に例を挙げます。
例1: レジ袋有料化について
皆さんもご存じの通り、日本では2020年7月より、全国一律でレジ袋がスタートしました。
当時国民の大ブーイングが起きていたのも記憶に新しいです。
当時推進していた小泉進次郎元大臣も「あれは私じゃないんです」「決めたのは僕の前の大臣なんです」と逃げたとか(笑)
参考:https://www.mag2.com/p/news/524672
でも皆さん、考えたことはありますでしょうか?ほかの国はどうだろうかと?
実は同時期にレジ袋有料化したのって日本以外にもたくさんあるんです。
僕が駐在した国もその一つです。
ほかにも調べてみたところ、以下の通り。
レジ袋有料化の背景は?プラスチックごみの現状や世界の規制についても紹介|エバーグリーン・マーケティング/エバーグリーン・リテイリングエバーグリーンでは、再生可能エネルギーに関するトピックスや環境対策に関する情報、また身近な暮らしに影響するさまざまな情報などを定期的にコラムとして発信しています。
この政策の良し悪しを論じるのは、今回の趣旨ではないのですが、レジ袋有料化って、世界の環境保護を目的としたトレンドなんですよね。
それを日本の若い政治家がちょっと推進したからって、「有料化ケシカラン!」「まだ実質増税か!」と考えるのは、少し考えが浅い気がします。
一方、海外に住んだことがある人は、絶対とは言いませんが比較的癖がつくと思うんですよね。
「今住んでいる国はどうだろう?」「ほかの国はどうだろう?」って。
このように一方向の情報だけで判断するのはいささか危険な気がします。大事なのは複数の情報に触れ、吟味し、自分なりの判断を下す比較思考を持つことだと思っています。
もちろん、日本の中に留まって生活を送ってもそれができる方は山ほどいると思います。
なんなら僕なんかよりより、正しい考えを持つ人なんていくらでもいるでしょう。
でも、異なる国、文化に触れるることで、比較思考を強化することができるということを理解しておくだけで損はないと思います。
例2: 日本の増税トレンドについて
もう一例挙げます。
最近、「増税」という言葉がニュースになっていますね。終いには、首相が「増税クソ眼鏡」とか言われる始末(笑)
もちろん、増税はご勘弁願いたいですし、「それ以外にやることやってくれたんすか?」と言いたい気持ちは、すてっぷらくだもあるのですが、一旦考えてみましょう。
「ほかの国はどうなの?」と。
以下は、OECD加盟36か国を比較した国民負担率の国際比較です。
見てみると、OECD加盟国の中で日本の国民負担率は真ん中くらいですね。
また経済規模が近く、一人当たりのGDPが大きいドイツは日本よりも負担率は高そうです。
ここから見えてくるのは、多少の税負担が上がっても、「世界的にみるとそこまで異常ではないのでは?」ということです。
ただ国の保障レベルを見ると、ドイツは外来医療費は無償なので、やっぱり今回の増税は「ちょっとどうだろう」とは個人的に考えていますが、まぁこれも今回の主旨ではないので、ここまでにしましょう(笑)
以上のように、比較思考を身につけるとより客観的な判断を下すことができます。
そして、それを強化するために、海外体験を行うというのは有益なんです。
まとめ ”海外経験・海外駐在をするメリット”
いかがでしたでしょうか?
海外体験のメリットは山ほどありますが、今回は商社マン視点でこれらメリットを出してみました。少しでも参考になると幸いです。
今日はこれまで!
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