アドセンス

「人生の短さについて セネカ」感想

スキルを本で学ぶ

今回の紹介書籍はこちらです。


書籍名:人生の短さについて
著者:セネカ

ジャンルは何になるのでしょう・・・哲学書?自己啓発書?
いずれにせよ古典の代表格である本書を今回は紹介します。

アドセンス

セネカについて

まずはセネカについて、時代背景を追っていきましょう。

名前:ルキウス・アンナエウス・セネカ

彼は、ローマ帝国のユリウス=クラウディウス朝時代に生きた政治家、兼ストア派の哲学者です。
また、あの暴君ネロの家庭教師を務め、ネロがローマ皇帝に就いた際には政治顧問として活動を行い、ネロの初期政治で善政と言われる「ネロの5年間」のバックボーンとして活躍されたといわれています。

しかし晩年には、ネロの暴政を止めることができず、政治の一線から引くことに。
さらに、最期はネロ失脚の陰謀計画に加担したとして、ネロに自死を命じられるという悲しい最期となります。

※詳しくは、Wikipedia参照

ルキウス・アンナエウス・セネカ - Wikipedia

本書は、ネロの家庭教師と勤めていた時代前後に執筆したといわれています。

本書の構成

本書は、全部で3部構成になっており、

  1. ローマの食料管理官として従事する友人のパウリヌスに宛てた手紙
  2. ネロによって島流しに遭った時期に母へ送ったセネカの手紙
  3. 仕事、財産に対して悩む友人に対して送った手紙

以上となっています。

当時はネットなんてないし、手紙を書き、送り、読むだけで、どれだけの時間がかかったことか。
その時代背景のためだと思いますが、

ま~手紙の内容が長い長い(笑)

そんなことはさておき、私が印象に受けた内容を以下に書いていこうと思います。

セネカが伝えたかった事

無駄にしない人生を生きれば、決して人生は短くなんてない

第一章で友人のパウリヌスにあてた手紙で以下を記しています。

・我々は短い人生を授かったわけではない。我々自身が人生を短くしている
・「本当に生きている時間」が短いのであり、人生の大半を無駄に過ごしている

セネカは、人の一生は決して短いと考えておらず、人生の主役であるその当人が無駄な人生を過ごしているため、短いように感じるといっています。
自分の時間から、何一つ取り去られることを許してはならない。自分が自由になる時間を中心に生きて、自分のために時間を使っていれば、人生は長いはずなのだ、とも。

では、現代の私たちに例えるとどのような状況なのでしょうか。

起床して、憂鬱になりながら出勤。
誰の為になるのかよくわからない仕事を夜までこなし、ヘトヘトになって帰宅。
ようやく自分の時間ができたとしても、既に疲れ切っている身としては、何かを行う気にはなれず、そのままベットに。

気が付けば仕事も定年退職し、これから何か新しいことを行うといっても、若くはない身としては、様々な制約が生まれる。

こんな感じなのでしょうか。これだと人生は短いと思ってしまっても仕方ないのかもしれません。

またセネカは、人生を長くする時間の使い方に関して、以下のアドバイスを伝えています。

・未来に頼らず、現在を逃さず、過去と向き合う
・先延ばしは、人生最大の損失
・生きる上で最大の障害は、期待である。期待は明日に縋り付き、今日を滅ぼす

この言葉から私が感じるのは、

JUST DO IT NOW(今やろう

これに尽きると思います。

つまらない仕事で一日を費やしてばっかり
転職を考えるが、疲れているからか「明日やろう」と考えてしまう
それでも将来は「きっと上手くいっているだろう」と根拠のない考えを持ってしまう

そうではなく、何か思うことがあれば、やるべきで、変化を起こす必要があれば、やるべきだ
ということでしょうか。

apple創業者であるスティーブジョブズも、2005年6月のスタンフォード大学のスピーチで以下の通り述べています(このスピーチは歴史に残るスピーチの一つとして言われています。ぜひ見てみてください。)

「「もし今日が人生最後の日なら、自分は何をするだろうか?」ということを、毎朝、鏡に映る自分に問いかけてみてください。もしも「違う」という答えが何日も続くようであれば、すこし生き方を見直してみて下さい」

偉人たちは言葉は違っても結局同じことを伝えてくれているのかもしれませんね。

自分の行動軸は、外的なものか?内的なものか?

セネカは、人間の行動の決定として以下を述べています。

・自分がそうしたいわけではなく、引っ込みがつかなくなり、恥をかきたくない一心で取り繕う
・何かをやめてしまって、やめなければよかったと後悔する
・怠惰な行動をとる

このような人間に対してセネカは行きつく先として、

⇒自分の生き方を絶えず変化させ続ける
⇒人生の公判で、一つの生き方に落ち着くとしても、それは一つの指針ができたからではなく、
新しいことに鈍感になっているだけ。
⇒最終的に自己嫌悪に陥ってしまう。

以上のように断じています。耳が痛いですね。

たここでセネカがいう「変化し続ける人」というのは、自身の内的な行動軸がなく、
外的な要因ばかりに気を取られ、行動を変えていく人を述べています。

現代を生きる私たちは特に注意しなければならないことですね。

世の中にはたくさん魅力的なものはあります。

ただそれは、

「本当に自分が欲しい物なのか?」
「自分の人生を豊かにするものなのか?」

この問いを自分に問い続けることが必要なのではとセネカが教えてくれた気がします。

以上になります。
これくらいの情報量レベルで今後もおすすめ良書を紹介していきたいと思います。

今日はこれまで!


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名前:すてっぷらくだ

愛知県在住の商社マン

座右の銘:”コツコツ勝つコツ”

投資運用歴:15年以上。サイドFIRE達成

中小企業診断士の資格獲得を目指して日々奮闘中!

試験の奮闘日記や、商社マン視点からビジネス、生活の役に立ちそうな情報を実体験を通して書いていきます。

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