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こんにちは!すてっぷらくだです。
今回は、”海外で実際に起きた”シリーズ。部下の家が水没した事件を語ろうと思います。
過去ブログで、商社マン視点で”海外経験するメリット”というのをお話ししましたが、
現地に赴き、海外ならではの文化や価値観に触れていく中で、、、、
日本では起こりえない事件も起きたりします。
今回は、そんな事件を著者 すてっぷらくだが実体験で、または身の回りで起きた話を書いていきたいと思います。
なお、関係者特定を防ぐため、一部実際に起きた内容と変更してお伝えさせていただきます。
ただ、基本的には事実に基づいてを書いていきたいと思います。
是非興味のある方は見ていってください!
東南アジアの雨期はスゴイ!簡単に洪水になる
東南アジアのスコールご存じでしょうか?
毎年特定の時期(東南アジアと言っても広いため、時期は土地による)に発生する雨季に、熱帯性気候特有のにわか雨のことをいいます。
日本にも雨期、つまり梅雨がありますし、にわか雨もありますよね。
熱帯地方のスコールは雨量がすごいんです。
1時間50mmを超える雨が、雨期の時期にはしょっちゅう起きます。
なので、東南アジアは洪水が起きることが多々あります。
そして都心部は正解・工業用水の多様により、地盤沈下が激しいため、洪水を助長することが本当に多いんです。
筆者、すてっぷらくだも、東南アジア駐在時には何度も洪水を経験しました。
そんな中で起きた事件と、現地の人達の逞しさを感じる出来事を今日は語ろうと思います。
部下の家が水没した!
すてっぷらくだが駐在していた国は、4~7月に雨季があります。
例に漏れず、その国の都市は地盤沈下が起きており、頻繁に洪水が発生する地域で働いていました。
スコールは大体夕方~夜に発生します。
雨季の時期は渋滞もひどくなるので、その日は出先からそのまま家に帰宅。
家で残った仕事をしていました。
雨の音が大きすぎて、気晴らしにかけていた音楽もあまり聞こえない。
外を見ると雨が激しい。
すてっぷらくだのアパートは、6階。もちろん洪水の心配はないが、
ベランダの排水管の音が「ゴッパ!ゴッパ!」とスゴイ音が出ている。
運転手さん(駐在先の国では運転が禁止されていたので、ドライバーが付いていた)は家に帰れただろうか。
そう思いながら、キーボードをカタカタたたいていました。
深夜になると、若干雨も収まってきました。
「今回の雨はすごかったなー」そう思っていた時、当時の部下A(女性)から電話が来ます。
らくだ:「はいはい、らくだです。Aさんどうした?」
A:「らくださん、すみません、明日仕事休ませてほしいです」
らくだ:「おぉ、それは良いんだけど、それくらいメールでいつも済ましているよね。どうしたの?」
A:「いやぁ、それが、、、洪水で家が浸水しちゃって、たぶん明日は片付けしなきゃいけないから、、急にすみません」
らくだ:「え!!!、浸水してるの?大丈夫?っていうか、どの程度の被害なの?」
A:「わからないですけど、1階がかなり浸水したので、、、3Mくらい?
あ、でも会社の携帯とPCはちゃんと確保しているので大丈夫ですよ!心配しないでください!(o^―^o)ニコ」
そこじゃねぇ。。。
聞いてる限り、被害は大きそう。しかし、Aの話す雰囲気が明るいのでそこまで深刻ではないのか?
う~むよくわからん。
少し時間が経って、会社の人事部から連絡があり。
どうやら今回のスコールの影響で、複数社員の自宅が浸水被害があるようなので、自身のチームの状況を確認せよとのこと。
やっぱり深刻じゃない!
仲間意識が強い。チームメンバーも復旧作業へ
私のチームは、LINE(に似たトークアプリ)でチームチャットを作っていたので、洪水の影響がないか確認してみる。
よかった。どうやら、他のメンバーは今回の大雨洪水は影響なさそう。
そして、Aの被害には内容はすぐにほかのメンバーに伝わります。
しばらくすると、リーダー格のB(男性)から私に直接連絡が来ます。
B:「メンバーと話し合ったのですが、Aも復旧大変だろうし、明日メンバー全員で復旧の手伝いに行っていいですか?」
なんと、もうそこまで考えているとは!
しかし全員で会社休まれると、さすがに運営上まずいし、何より素人が沢山現地に赴いても大した貢献はできないような気がするし、逆に迷惑になる可能性だってある。
話し合った結果、チームの中から3人が復旧の手伝いに行くことになりました。
しかし、現地の人々は洪水に対する対応も慣れたものでした。
もちろんこの国の人々だって、大変なことには違いないのですが、場慣れ感がなんとも凄まじい。
考えてみたのですが、この国の人々は日本人の私にとっては信じられないような連帯感があるんです。
その国特有の国民性なのか、彼らが信じている宗教がそうさせるのか、私には判別ができないですが、困っている人がいたら皆で助けるというという暗黙の了解がしっかり染みついているように感じます。
日本だって和の心があり、連帯感は高いと一般的に言われていますが、ここまでできるかな?
自分の身近な人が本当に困っていたら、会社休んで助けに行けるかな?
そう考えさせられる一日でした。
海外転職を考えられている方はこちら翌々日には普通に出社している!
そして2日後。
Aは、1日休むといっていたが、下手すると1週間くらい来ないかもしれないな~業務配分見直さなきゃな~と思いながら、会社に出勤しました。
そしたらなんと。。。。
Aが出勤して仕事してる!!
らくだ:「Aさん、もう仕事していいの?復旧まだ終わっていないんじゃない?」
Aさん:「はい、でも仕事しないといけないし、父、母、が孫の面倒見ながらやってくれるので、もう大丈夫です。ところで、らくださん、先日送った決裁書のサイン、まだもらっていないのですが?(#^ω^)ビキビキ」
なんとも逞しい。
先ほど連帯感の話をしましたが、もう一つ。国民の人々は逞しい。
日本だったら、どうなっているかな。
当然の権利として、しばらく会社は来れないだろうし(それが普通だと思う)、政府が援助や対策を講じてくれなければ、「政府は何やってんだ!」と怒りもします。
対して、この国民は別に誰かに被害を訴えるようなこともせずに「まぁ何とかなるだろ」と達観しています。
“まあいいか”、“何とかなるさ”、“気にしないよ”、という一種の諦めにも似た境地の言葉が東南アジアの国々であります。
タイ語では「マイペンライ」、インドネシア語で「ティダアパアパ」、フィリピンのタガログ語だと「バハラナ」。
この国民性の神髄を垣間見たような事件でした。
今日はこれまで!
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