中小企業診断士試験奮闘記 #9
今日は二次試験事例Ⅰ(生産・管理)の”個別生産・連続生産・ロット生産の管理ポイント”をやっていきましょう!
生産方式の類型
個別生産と連続生産の違いは?
個別生産と連続生産の違いは、顧客から求められる製品の需要、汎用 or 特注、購入の連続性によって決めれます。以下は、特徴をまとめたものとなります。
個別生産 | 連続生産 | |
製品仕様 | 顧客が決定 | 生産者が決定 |
数量 | 少 | 多 |
生産計画 | 受注生産 | 見込み生産 |
在庫 | 完成品:持たないのが理想 仕掛:一定は必要 | 完成品:定常的に持つ 仕掛在庫:もたないのが理想 |
製品種類 | 多 | 少 |
ロット生産とは?
ロット生産は、個別生産と連続生産の中間的な生産形式となります。
複数の製品種類を切り替えて作るので、個別生産で作る製品と比べると品種間のぎおじゅつ的類似性や作り方の類似性が高いものとなります。
各生産方式の管理ポイント
◆個別生産の管理ポイント
- 受注日、発注日、生産LT、納期LT等、基準となる日程の設定、適正化
- 生産計画と生産実績の差異をミニマイズする⇒納期を確保
- 生産期間や段替えの時間短縮ができないか検討する
◆連続生産の管理ポイント
- 工程設計や生産計画に重点を置く
- 販売活動を強化⇒需要の動向等を把握し、生産計画の精度を高める
- 販売部門と製造部門の連携を強化する
- 需要変動が大きい場合は、生産計画見直しを設ける
◆ロット生産の管理ポイント
- 経済的なロットサイズを設定(客先希望ロット数と合わせる)
- 段取りの回数と時間低減。内段取り⇒外段取り化を検討
- 仕事の投入順序を設定
- 能力と負荷の的確な把握により余力を最大化する
試験出題内容
さて、中小企業診断士の二次試験問題ではどのような形で出題されるのでしょうか?
例えば令和4年の問題では以下のように問題が出題されています。
「客先の要望として、小ロット化する必要性を問われており、生産面での対応策を述べよ」
このような形で宿題されます。
この場合、上記で述べた管理ポイントを押さえておけば、解答できそうですね。
わたくし、すてっぷらくだが問題を解くとすれば、
①非効率化している生産工程の改善。内段取り⇒外段取り化。
②手待ち時間が起きている工程を分解して、手待ち時間を短縮化する
③ボトルネック工程となっているプレス工程の●●の作業マニュアルを標準化し、製造時間の変動性を押さえる
例えば以上のような回答ができそうですね。
今日はこれまで!
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