こんにちは!すてっぷらくだです!
今回は、中小企業診断士2次試験の事例Ⅳ、損益分岐点算出の続編ブログを書いていこうと思います。
まずはおさらいになりますが、損益分岐点売上高の算出方法を思い出してみましょう。
公式:損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費率)
1-変動比率に関しては、こちらは限界利益率ともいいます。
※詳しくは、過去ブログ、損益分岐点をマスター!~中小企業診断士奮闘記#6をご参照ください。
さすがのわたくし、すてっぷらくだも受験生なので、この程度の基礎レベルはしっかり押さえています!
それでは、上記公式を理解した上で、平成29年問題を見てみましょう。
問題①:発電事業に関する以下情報を基に、営業利益を求めよ。
年間変動費(試運転):60百万円
年間変動費(商業運転):210百万円
年間固定費: 370百万円
売電単価:33円/kWh ※商業運転時
売電量:12百万kWh
うん、これはそこまで難易度は高くないですね。
変動費が試運転と商業運転とで分けられていますが、営業利益を算出する上では、そこまで意識する必要はなさそうです。
解答
年間売上:33×12 = 396百万円
変動費: 210+60 = 270百万円
固定費: 370百万円
よって、営業利益は、396-270-470= △244百万円
こちらは問題ないですね。わたくし、すてっぷらくだも簡単に問題を解くことができました。
それでは、第二問です。
問題②:発電事業の年間売電量が40百万kWhであった場合、売電単価が1kWhあたり何円を下回ると損失に陥るか求めよ。
オッケーオッケー👌 これもシンプルな問題だ。損益分岐点売上高の公式を当てはめれば簡単じゃん!
それでは、まずは、すてっぷらくだの解答をご覧ください
解答(初回):
商業運転時の変動比率は、
210(商業運転変動費)÷396(売上高)= 53.03%、よって限界利益率は、46.97%。
以上より、損益分岐点売上高は、
370(固定費)÷46.97=787.74百万円
その際の売電単価は、787.74÷40=19.7円/kWh(20円/kWh)
おっし、絶対あってる。中小企業診断士に一歩近づいたぜ。
と思って、解答を見たら。。。。
間違っていました。。。。(´;ω;`)
ええええええ、何で何で?計算ミスはしていないし、公式に当てはめただけじゃん。何が違うの???
実はこれ、単純な話で限界利益率の設定が間違っているんです。
もう一度、問題文を見てみましょう。
「発電事業の年間売電量が40百万kWhであった場合、売電単価が1kWhあたり何円を下回ると損失に陥るか求めよ。」
売電単価を求めるって書いていますよね?つまり今時点では、わからないんです。
対して、わたしが使用した限界利益率は、売電単価:33円/kWhが前提に算出しています。
そりゃあ答え違うわ。。。
例を挙げると、販売単価がわからないチョコレートの変動比率や限界利益率をもとめるのに、販売単価300円で算出したようなもので、論理が破綻しています。(例、わかりやすいか?(笑))
正しい答えを導くには、もう一つの公式を覚えておく必要があります。
公式:損益分岐点売上高-変動費-固定費=0
これはシンプルな公式で分かりやすいですね。
こちらの公式に問題をあてはめていくと、
解答)
損益分岐点売上高の売電単価をXとすると、
X × 40 – (210÷12)×40 – 370 = 0
X =26.75円/kWh(20円/kWh)
※210÷12: 1百万kWh売却した場合の変動費
やられた。。。。こんなひっかけ問題があったとは。。。
今回の問題で得た教訓としては、
①損益分岐点売上を求める際に、使用する変動比率、限界利益率は適正か?
②自身が使用した前提条件が正しいか、確認を行うこと
こんな感じでしょうか。
しかし、事例Ⅳは私にとって本当に鬼門です。
一見簡単そうな問題を解いた後、解答を見てみると間違っていることが結構あるんです。
二次試験受かるんかな。。。(´;ω;`)
今日はこれまで!
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