キャッシュフロー分析を極める!DCF編

中小企業診断士試験奮闘記

中小企業診断士奮闘記#10

今回もCF分析をやっていきましょう。今回がCF分析第三弾となります。
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、、、

そう。私はキャッシュフローの計算が苦手なんです(笑)

今回は、DCFでわたくし、すてっぷらくだが躓いたDCF問題に関して自分の復習も踏まえて説明していきます。
令和2年の事例Ⅳを少しいじった内容前提で説明していきます。

アドセンス

例題を使って、問題を解いてみよう

問題:事業Aのプロモーション活動で成功事例、不成功事例を踏まえたうえで、DCF法にて事業Aの現在価値を求めよ。

条件:
成功事:確率70%, 広告費は期初に毎年▲5。営業CFは期末に15、5期目末に事業売却30。
不成功事:確率30%, 広告費は期初に毎年▲5。営業CFは期末に-10、3期目末に事業売却30

DCF法はこの記事では説明を省きますが、ディスカウントキャッシュフロー法といい、
将来得られるキャッシュフローを現在価値に直して投資判断を行う手法となります。
一般的に金利や割引率(ここでは、現価係数と記載)を掛けて算出します。

これを表にまとめてみると以下の通りとなります。

問題①なぜ広告費のCFがN-1期に記入?

私がまず最初に躓いたのが、広告費のCFを0期に記入できなかったことです。
普通に考えたら1期から記入しますよね?

しかし、今回のDCF法の場合、CFに対して後ほど原価係数をかけていく必要があるのですが、これはn期の期末で考えた場合の係数となります。
よって、広告費は期初に計算することになっていますので、n-1期前提で考える必要があるのです。

問題② DCFの計算方法の簡略化

次につまずいたのが、DCFの計算方法です。
私は、頭が固く、一期一期の現在価値を計算していきました。具体的には、、、

事業価値(成功事例)=-5+10×0.9+10×0.8+10×0.7+…45×0.5

まぁこれが王道でだと思います。
しかし、実際の問題で出題される原価係数は、こんな簡単な数値ではなく、小数点第三まである複雑な数値となります。

この場合、何が起きるかというと、どこかで計算ミスしてしまうんです

一方、参考書の解答方法は、より計算式を簡単にしています。
方法は、、、

事業価値(成功事例)=-5+10(0.9+0.8+0.7+0.6)+45×0.5

おぉ、、たしかに中学・高校で同じように計算式を簡略化ししたなぁ。。。。。
この場合だと、計算ミスの可能性は劇的に少なくなりますね。

中小企業診断士の二次試験は時間がとても短く、このように計算の簡略化は計算ミスを防ぐのはもちろん、短時間で回答を導くためには絶対に欠かせない要素です。

皆さんも是非、計算式を簡略化できるようにして、時間内に事例Ⅳを解けるようになりましょう。

今日はこれまで!

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