中小企業診断士奮闘記#12
今回は、中小企業診断士試験で頻出される、競争戦略についてです。
「SWOT分析や5 force分析は知っているけど、競争戦略ってなんだっけ?」
こう思われる人もいるのではないでしょうか?・・そう、私です。
現在、中小企業診断士2次試験の過去問を解いているのですが、突然「競争戦略に基づいてA社の状況を答えよ」という問題がでて、先日パニックになったところです。
それでは、早速一緒に勉強していきましょう!
競争戦略とは?
企業が発展、存続するためには、自社の立ち位置がその他競合と比べてどこにいるのかを理解し、戦略を立て、競合と戦っていくことが必要です。
競争戦略とは、同一の事業分野で競合する他社に勝つための戦略のことです。
より有利な市場地位を獲得するため、他社とは異なる独自の戦略を選択することで、顧客の獲得を目指します。
競争戦略にはさまざまな考え方があるようですが、代表格となるのがマイケル・ポーターの競争戦略となりますので、こちらを押さえていきましょう。
ポーターは、競争優位を構築するための基本戦略として、以下の3つの戦略を提唱しています。
①コストリーダーシップ戦略
②差別化戦略
③集中戦略(A:コスト集中戦略、B:差別化集中戦略)
図で表すと以下の通りとなります。
コストリーダーシップ戦略
ターゲット市場を広くとり、大量生産で規模の経済を活用し、また業務効率化により他社よりもコスト削減を実現して低コストで販売する戦略が「コストリーダーシップ戦略」です。
大企業のように資金的、人的に大きな資源を持っているプレーヤーが取ることができる戦略です。
一定の品質で、低価格で販売することで、市場シェアを獲得する方法は、マクドナルド、ユニクロあたりが思い浮かぶ方のいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、中小企業に対して助言する立場の中小企業診断士としては、本戦略はどうでしょうか。
中小企業は、大企業と比較して、資金も人材も余剰リソースはありません。その為、どうしても中小企業としては本戦略は取りづらいものと言えるでしょう。
差別化戦略
こちらは、他社の製品やサービスの価値に対し、自社の製品・サービスの価値を増加させることで競争優位を獲得する戦略となります。
難しい言葉を並べていますが、要は顧客にとって「この会社の製品ならではのモノ(価値・機能)がある」といえる点を持つことと言えるでしょう。
集中戦略
「集中戦略」とは、企業の資源を特定のターゲット、製品、流通、地域、などに集中することです。
特定の領域に集中することで、少ない経営資源でもリターンの高い戦略実行ができます。
ここからにコストと差別化で特定のターゲットに集中する2つの種類に分解されます。
3-A コスト集中戦略
特定のターゲットとするセグメントにおいて、コスト優位を追及する
3-B 差別化集中戦略
特定のターゲットとするセグメントにおいて、差異化優位性を追求する
以上になります。まとめてみるとそこまで複雑な内容ではないですね!
しっかり覚えて、(私みたいに)急に出題されても答えれるようにしておきましょう!
今日はこれまで!
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